粉巻き

ここは生の落花生に寒梅粉という粉を巻きつける作業をする場所です。豆菓子のまわりについているカリカリ、サクサクした部分がありますよね。あの部分を落花生につける作業です。私たちはこの作業を「粉巻き(こなまき)」と呼んでます。今は「雀の卵」の粉まきをしています。

「丸いのがグルグル回ってますね」

ええ、この丸い大きな器を回転させることで、豆の粒を転がして粉をつけていくんです。これは「タライ」と呼んでます。生の落花生を入れたタライを回転させ、そこに砂糖蜜をたらし豆を湿らせ、その上に寒梅粉をかけて行きます。砂糖蜜で表面が湿った落花生に粉を振り掛けると、粉が豆の周りに付着していくんです。これを何度となく繰り返していきます。

「砂糖蜜はドバーっとかけないんですね。粉も一度にもっとたくさん振りかければ、早く仕上がりそうですけど・・・」

一度に大量の粉をかけてしまうと、粉のつき方に偏りが出てしまい、個々の粒の大きさが均等に仕上がらないんです。ヘタすると粉が団子のようになってしまう事もあります。ですから砂糖蜜は、豆全体にまんべんなくうっすらかかる程度に少しずつかけて、適量の粉を見極めながら振り掛けてまた湿り気がなくなったところで蜜を足していくという感じでやります。

これでだいたい半分くらいの状態でしょうか。雀の卵を一回粉巻きするのに、およそ1時間くらいかかります。

「根気のいる作業なんですね」

工程を急ぐとすぐに品質が違ってきてしまうので、焦らないように気をつけています。また、ここで粒ぞろえがうまくいかないと、他の工程では修正できませんから、集中してやっていますよ。

「さすが!職人のお仕事」