焙煎・味付

ここは豆を煎るところです。そのまま煎り場と呼んでいます。

この機械は平煎り機といって、平たい網カゴの中に粉巻きした豆をいれて、上下からガスバーナーで加熱し豆を煎り上げていきます。

「炎のサンドイッチ状態ですね」

はは。そうですね。上下から加熱する事で工程を早くするだけでなく、全体的にまんべんなく火が入るようにすることとができます。

豆を入れる網は水平にまわるように稼動(グラインド)します。これも全体的に火を通すための工夫です。豆が動かないと、中まで火が通る前に上下の火に近いところが焦げてしまいますからね。

「どれくらいで煎り上がるんですか?」

商品によって違います。それぞれに目安になる時間はありますが、その日の気温や湿度、豆の状態などによって長くなったり短くなったりしますから、何分でということは申し上げられません。基本的にはその都度確認しながら、職人の判断で煎り上がりを決めています。

「気温や湿度まで関係あるんですか!?」

ええ、熱が加わる加減は本当に微妙です。たとえば煎り機から豆を出しても、その余熱で出した瞬間の状態よりさらに加熱されます。ですから煎り上がったところで機械から出すと、最終的には焦げた感じになってしまうんです。

そろそろ豆を煎り機から上げますよ。

煎り機から上がった豆は、熱いうちに味付けを行います。

「変わった機械ですね」

この回転している金属製のチューリップのようなものの中に煎りあがった豆を入れ、そこにタレをかけます。この容器が回転することによって、タレが全体に広がって豆についていくわけです。全体的にタレがまわったら、チューリップ状の容器の頭をさげ、ベルトコンベアにのせます

「しかしここは本当に暑いですね。何もしてないのに汗かいてきちゃいましたよ」

ええ、火を扱う場所ですからね、年中この調子です。夏場だと50度近いときもありますよ。

「体力のいる仕事ですね」